投稿者: Akinori Yamada

1-3 惑星形成・進化の理論モデルと地球化学分析の接点

黒川宏之 先生 (Hiroyuki KUROKAWA)
所属: 東京工業大学 地球生命研究所 特任助教

運営委員より:
 黒川宏之さんは,「惑星の形成と進化」をテーマに幅広い研究成果を挙げられている新進気鋭の研究者です.2013年に東工大で学位を取られた後,名古屋大学大学院理論宇宙物理学研究室を経て,現在は東工大ELSIの特任助教をなさっています。黒川さんの研究は数値モデルを主軸としながらも,実証データとの比較検証をもって問題解決を行うという分野横断的なスタイルです.これまでに惑星の形成過程から地球や火星の進化に関して重要な研究成果を挙げられており,日本惑星科学会の2018年度最優秀研究者賞を受賞されています。
 ご講演は,「惑星形成・進化の理論モデルと地球化学分析の接点」と題されており,分析―実験―理論をまたぐ視野をお持ちの黒川さんだからこそできる話題提供となっています。惑星形成・進化に関する諸問題解決に向けて,将来の研究の方向性や,どのような分析・実験データが必要となるのかなど,地球化学分野との接点について活発な議論の場となるものと大変期待しています。

運営委員(尾﨑)

スペシャル朝活セミナー (Ono先生)
1-1 海底熱水活動の地球化学的理解 –学際研究のすすめ– (石橋先生)
1-2 極限フィールドワークから紐解く南極氷床変動メカニズム (菅沼先生)
1-3 惑星形成・進化の理論モデルと地球化学分析の接点 (黒川先生)
2-1 国際共同研究プロジェクトGEOTRACESとアメリカ生活 (八田先生)
2-2 サンゴ礁の総合研究フィールド (山崎先生)
2-3 二次イオン質量分析法と宇宙地球化学への応用 (馬上先生)
3 理系英語の学び方 : 方向性と方法論 (斎藤先生)

1-2 極限フィールドワークから紐解く南極氷床変動メカニズム


菅沼悠介 先生 (Yusuke SUGANUMA)
所属: 国立極地研究所 准教授

運営委員より:
 地球化学が「地球」を冠している以上,我々は地球上から試料を採集・採取をしてくる必要があります。それは時には隕石であったり,貴重な鉱物であったりしますが,そこら辺の薄汚れた石ころや土砂,我々を取り巻く空気や果てしなく広がる海洋を漂う微粒子,氷河から溶け出た一滴の水…なんてこともあります。どのようなものが「宝物」であるかは,研究者各々の世界感によるところも大きいですが,時には危険すら伴う「宝物」を探す冒険の旅,それがフィールドワークです。
 今回の講師,国立極地研究所の菅沼 悠介先生は,生粋のフィールドワーカーです。先生が何の変哲もない千葉県市原市の露頭を「チバニアンの地層」として変貌させたメンバーの1人であることは,皆さんご存知のところとは思います。チバニアンに関しては,第36回講談社科学出版賞を受賞された先生の著書『地磁気逆転と「チバニアン」』(ブルーバックス)をご覧ください。
 同時に菅沼 先生は,南極氷床変動に関連した古気候・古環境研究をリードしておられます。近年,堆積物コアやアイスコア,樹木・サンゴ年輪などの古気候アーカイブを用いて,平均気温プラス2~4℃の地球環境を理解しようと,多くの研究者たちが尽力しています。特に,広大な氷床を有する「南極」は注目の的で,世界中のフィールドワーカーが「宝物」を探すために,雄大かつ過酷な環境に立ち向かっています。
 今回は,菅沼 先生にそんな南極でのフィールドワークの様子も交えながら,南極氷床の変動史について「深掘り」していただきます。普段は研究室に籠りがちな分析や解析がメインの学生・若手研究者にも,フィールドワークの楽しみや試料の大切さを分かってもらえたらと思います。

運営委員 (安藤 )

*オンデマンド講演になります。質疑応答は,国立極地研究所 石輪 健樹さんが担当いたします。



スペシャル朝活セミナー (Ono先生)
1-1 海底熱水活動の地球化学的理解 –学際研究のすすめ– (石橋先生)
1-2 極限フィールドワークから紐解く南極氷床変動メカニズム (菅沼先生)
1-3 惑星形成・進化の理論モデルと地球化学分析の接点 (黒川先生)
2-1 国際共同研究プロジェクトGEOTRACESとアメリカ生活 (八田先生)
2-2 サンゴ礁の総合研究フィールド (山崎先生)
2-3 二次イオン質量分析法と宇宙地球化学への応用 (馬上先生)
3 理系英語の学び方 : 方向性と方法論 (斎藤先生)

1-1 海底熱水活動の地球化学的理解 –学際研究のすすめ–

石橋純一郎 先生 (Jun-ichiro ISHIBASHI)
所属: 九州大学 大学院理学研究院地球惑星科学部門 准教授

運営委員より:
 石橋純一郎先生は海底熱水活動を対象とした地球化学的研究を引っ張って来られた先生で,これまで,岩石学や鉱物学,微生物学など,他分野とも深く連携しながら独創的な研究分野を切り開いて来られました。2016年には地球化学会学会賞を受賞され,地球化学分野において数多くの功績を挙げられています。 
 学際的研究を数多くを創成し最前線を走って来られた先駆者としてのお話をぜひお伺いしたいと思い,この度お声をかけさせていただきました。お忙しい中ご快諾いただき,石橋先生には御礼申し上げます。  
 地球化学という分野自体,境界領域として発達してきた学問で,どの専門分野の研究に携わっていてもそれを発展させていくには他分野との連携は非常に重要になります。今回,ご専門の海底熱水活動についてのご研究,そして,学際研究の重要性についてお話頂けるとのこと,若手研究者の皆様にはとても興味深い内容だと思いますし,何より私自身非常に楽しみにしております。 
 コロナ禍で思うように行かない状況が続く中,改めて,地球化学分野の研究へのモチベーションに繋がる大変貴重なお時間となると思っています。

運営委員 (橋口)




スペシャル朝活セミナー (Ono先生)
1-1 海底熱水活動の地球化学的理解 –学際研究のすすめ– (石橋先生)
1-2 極限フィールドワークから紐解く南極氷床変動メカニズム (菅沼先生)
1-3 惑星形成・進化の理論モデルと地球化学分析の接点 (黒川先生)
2-1 国際共同研究プロジェクトGEOTRACESとアメリカ生活 (八田先生)
2-2 サンゴ礁の総合研究フィールド (山崎先生)
2-3 二次イオン質量分析法と宇宙地球化学への応用 (馬上先生)
3 理系英語の学び方 : 方向性と方法論 (斎藤先生)